ポジティブフォーム ネガティブスペース ってなあに?

2022.5.28

2回目はポジティブフォームとネガティブスペースについて学びます。


ポジティブフォームとは・・・

形があるものは、固体なのでポジティブと表現します。

建築でいえば、壁や床や天井などで、手で触れるものです。

ネガティブスペースとは・・・

空間は、固体が不在なのでネガティブと表現します。

建築でいえば、ポジティブフォームに囲まれた何もない空間で、そのなかに私たちは暮らしています。

建物の外にもあり、壁の一部を窓にすると建物の内外のネガティブスペースがつながります。


☟この写真はきいろいとりが壁で囲まれていて見えません。壁をはずすときいろいとりが見えます。中と外の空間がつながっていることを表しています。

ポジティブフォームとネガティブスペースを2次元で表現してみるというプロセスを通して、建築デザインは全て、ポジティブフォームとネガティブスペースに基づいていることを学んでいきます。

円と三角と四角の黒い紙を刻んで、白い紙の上に拡張したようにあるいは爆発したように隙間を開けて貼り付けます。ここでは黒い紙がポジティブフォーム、白い紙がネガティブスペースになります。

形と空間という3次元をイメージして、平らな白い紙の上に平らな黒い紙で2次元構成するということは、必然的に黒いポジティブフォームのイメージが強いので、黒い切り紙のグループが何に見えるかということにこだわって、そのすき間の白い”ネガティブスペース”をつい忘れがちになります。

たとえば、ネガティブスペースを意識しながら黒い紙を配置すること。その結果できる二次元の形を最優先しないことなど、二次元と三次元を融合させようと意識することは素敵な作品になる要因だと思います。

そして、自然の中にもポジネガは存在します。


ポジネガは建築にとってはとても重要で多く活用されています。

窓や吹き抜けなど、空間の連続性が生まれます。

A+CデザインLABO関西

建築デザイン手法を使った教育プログラムを利用して 誰でも参加可能なワークショップを実践しています

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